[say]劇場版GレコⅢ「宇宙からの遺産」を見てきました![/say]
どんな人の感想?
富野由悠季さんファンなので念頭に置いて読んでいただければと思います。
- GレコTV版に対してキャラクター、メカデザイン設定好き
- キャラクター描写で共感しきれないところがあり、感情の置いてけぼりをくらう
- 自分の見方・理解力悪いのか?と思い、GレコTV版を3、4周ほど視聴しています
- 好きなエピソードもあるのに漠然としたモヤモヤが残る
疾走感が気持ちいい!富野さんのコンテ炸裂?!
会話、戦闘も多く物量・密度に圧倒されました。
新たにトワサンガのドレット軍隊も出てきて勢力も増え、同じ勢力内でも暗躍する人も現れてと頭は整理できていないけどこのワチャワチャ感が楽しい!
話はTV版で大筋は知ってるんですが、こんな話だったかなと思うくらい受ける感情が違う。
特に終盤のザンクトポルト→トワサンガから脱出→クレッセントシップを目指すあたりは怒涛の追い込み、盛り上がり。最高です!
冒頭のメガファウナのブリッジシーンにワクワク
アイーダが無重力でフワ〜っと動きながらのブリッジクルーとの会話劇がいい。これから始まるぞ‥!ていう幕上げの場面。
ラライヤの記憶が戻るシーンはわかりやすくなってた
TV版でも回復の兆しはあったのですが、映画としてⅠ本の中に収まっていることもあり、TV版よりも記憶が回復するまでの流れが自然になっていました。
記憶が戻った後にMSに乗り込もうとして「えっ」となるけど、
「このMSで習ったんですよ」の一言で思い出します。
物語冒頭でGセルフに乗ってきたのだから操縦できて当たり前なんですよね。
劇場版Ⅰ・Ⅱを通して「チュチュミィ〜」と言っている不思議なキャラのイメージが強いので忘れてたんですが、MSも操縦できてしっかりもののお姉さんが本来の姿なんですね。
アイーダが姉とわかりショックを受けるベルリ
トワサンガに到着したベルリ一行は、レイハントン家出生の秘密を知り、アイーダが実の姉であることを知ります。
アイーダへの一目惚れ(とカーヒルの件での贖罪)から、故郷を抜け出し、自分の故郷を襲撃した一味となってまでもGセルフで頑張って戦っていたのにさすがにかわいそう。
生まれ故郷で全力で走り、叫び、なぜか両腕を股で挟んで、へっぴり腰のベルリ。
なんて格好してるんだよ(笑)と思ったんですが、
感情をどこにぶつけたらいいかわからなくて本能でぐちゃぐちゃになっちゃた姿なのかなと解釈しました。CV:石井マークさんの演技も相まって好きな場面です。
前作で窮地のアイーダを救うヒロイックなベルリ
前作、劇場版『Gのレコンギスタ Ⅱ』「ベルリ激進」のクライマックスでは
「誰が死ぬもんか!恋を知ったんだ!」と初めて心の内を叫んでからの高トルクパックでの戦闘、アイーダを救い無事にメガファウナまで帰る大活躍を見せてました。
恋を予感させる良いシーンからの落差が激しいですね。
敵対する3勢力が協力!宇宙のゴミ掃除
終盤ではトワサンガのコロニーシラノ5の外壁が破れる事故が発生し、宇宙ゴミが流れ出てしいます。
フォトンバッテリーの運搬船クレッセントシップに傷がつけば、管理しているヘルメス財団が怒り、フォトンバッテリーが配給されなくなる!
フォトンバッテリーは暮らしなど全ての人にとってエネルギー源になる大事なもの。戦闘状態に入りつつあった3勢力は一転、協力して宇宙ゴミの掃除にあたります。
コミカルな描写でギャグの雰囲気もあるんですが、敵対していても利益が重なれば協力できるんだから争ってる場合じゃないよねってメッセージにも感じる。
争う道具になってるMSが平和的に利用できた好きなシーンです。
「姉さんてきれいですね」がせつなく感じる
クレッセントシップでエンジンのキーとなる、レイハントン家の紋章型のキーを入れるシーン。
ベルリがふと、真正面のアイーダを見て「姉さんてきれいですね」と伝えるシーン。
ベルリは姉弟関係を受け入れたから言えた、アイーダもわだかまりがなくなったから「当然です」と返せたシーンだと思う。
のですが、うわぁと喪失感を感じてしまって。
ベルリの告白に思えてしまったんですよね。
自然に出た告白だったんじゃないかなと思います。
気になったところ
Gセルフの目の描写が控えめになった?
劇場版から採用された目の描写=Gセルフのカメラアイ。
巨大な建造物だからカメラが数台内蔵されているだろうとのことが理由の一つで追加されたものです。
モビルスーツなのに目ができたおかげキャラクター性が増して大好きなアレンジです。
目の存在感が薄くなったような気がします。
- ハードな戦闘シーンだから目に影を落としてた?
- 見慣れたからあまり気にならなくなったから?
- 自分の目が悪すぎてちゃんと見えてなかったかも?
ここだけ気になったのまた見直したいと思います。
特典は水彩のベルリ&アイーダ ポストカードセット
水彩タッチの素敵なポストカードです。どなたが描いたんだろうと思ったら「くろち」のお名前が。さらに調べると、Gレコで作画監督をされている黒崎 知栄実さんでした。
まとめ
この物量を楽しんで見れたのはテンポが良いからかなと思います。細かい意味はわからなくても楽しめる。
魅力的なデザインのMS戦闘シーンはアイデアやエファクト、アクションも相まって最高です。
単純にアクションシーンが続くと飽きやすいんですが、ハイテンポの中にも緊張感の緩急があって心地よく感じて見れました。
ベルリとアイーダがちゃんと主軸になっていて、どんなことを思っているかわかりやすなっていますね。
劇場の大画面で見れたのは幸せです。
やっぱり最終的には「君の目でたしかめろ!」ですね。
TV版を見ていた方は
TV版を見ていた方は、話自体はTV版に比べるとわかりやすく、見やすくなっていると思います。
デザインやキャラクターも好きなのに面白いと感じこれが見たかったんだ!と思える作品ではないかと思います。
劇場Ⅰ・Ⅱの後に初めて見た方は
劇場Ⅰ・Ⅱと比べると初見で全体を把握するのは難しいかもしれません。
勢力も増え、勢力の中に革新派と保守派に別れていて。
が、劇場Ⅰ・Ⅱを上回る勢い面白さを感じれるのではと思います。
TV版・劇場Ⅰ・Ⅱをまだ見ていない方は公式YouTubeで予習できます
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『Gのレコンギスタ Ⅱ』「ベルリ 撃進」【公式】のものを使用しています。
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